水域の生態系は行列で表される。
複数の要素(例、藻類、ミジンコ、栄養塩、泥等)が存在する場合、これらの関係は絵に描いて表されます(図1)。すなわち、複数の要素が丸印(○)で描かれ、これら要素間の関係を示す矢印(→)が描かれています。各要素(○)には初期値が設定されます。また要素間の関係(→)には数式が設定されます。この数式は要素(○)および定数から成り、いずれも数値が設定されます。つまり各要素(○)、関係(→)は記号で表されますが、いずれも数値化されます。
これらの関係は、表に「押し込められ」て表されます(図2)。例えば要素が4つある場合(栄養塩、藻類、ミジンコ、泥)、要素間の関係(→)を、4行4列の表のマス目のどこかに書き込むことで、図1の絵を表現することができます。栄養塩を「P」(※リンの意味)、藻類を「藻」、ミジンコを「動」(※動物プランクトンの意味)、泥を「泥」で表すとすると、
P藻動泥
P□□□□
藻□□□□
動□□□□
泥□□□□
の表で表されます。ここで栄養塩(P)が藻類に吸収されるとき、この移動関係を表す式は、表の1行2列目(下の図の「●」の位置)に書き込みます。
P藻動泥
P□●□□
藻□□□□
動□□□□
泥□□□□
同じように、藻類がミジンコに食べられるとき、この関係を表す式は、表の2行3列目(下の図の「■」の位置)に書き込みます。
P藻動泥
P□●□□
藻□□■□
動□□□□
泥□□□□
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